Vol.53
みまきはら通信
今シーズン最後のみまきはら通信になります。
本格的に冷え込む季節になりました。昼間も気温があがらず積もった雪がなかなか融けません。今年は雪の降る日が多いような気がします。よく雪がどれくらい積もってるか聞かれることがありますが、佐久地域は雪の少ない地域なので降っても次に降るまでに融けて根雪になることはありません。それが今年は融ける前に降るので土がずっと雪の下です。
雪は多くない代わりに寒さは長野でも一番寒いと言われています。先日も起きたら給湯器が凍ってお湯が出なくて困りました。昼になれば気温が上がって治るかと思ったらいつまでもお湯が出ず、最後はストーブで温めてやっと治りました。
1月に入って外での作業はなくなり、炬燵に潜り込んで今年の栽培計画を作っています。種苗屋さんから送られてきた大量の種のカタログをチェックしながら何を作ろうかと考えるのは楽しいひと時です。
その他にやらなければいけないのが青色申告。手間ですが経営分析するにも必須なので去年の反省をしながら作ります。
今シーズンもたくさん反省することがありました。来シーズンはもっともっと美味しい野菜を作れるよう頑張ります。
来シーズンもよろしくお願いします。
Vol.52
みまきはら通信
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
お正月は暖かったですね。元旦は三重の実家で少し走って近くの高架橋から初日の出を拝むことができました。
年末年始は佐久から津へそして妻の実家茅ヶ崎へと軽自動車で大移動。農作業より疲れます。
でもおかげで鳥羽で美味しい刺身を食べ、夫婦岩から伊勢神宮へとお参りし、箱根駅伝を応援しと充実したお正月を迎えることができました。
今年は暖冬かと思っていたらここ数日マイナス10度の日が続き、昨晩は久しぶりにまとまった雪が降りました。今朝は昨年買ったバックホーで雪かき、高い買い物でしたが大助かりです。これから冬本番、寒さに負けず、心身ともリフレッシュさせながら春を迎えたいと思います。
年末年始は食べてばかりで運動しなかったので過去最高の体重を更新中です。農作業は出荷の時に野菜を運んだり、洗ったりするくらいであまり体を使いません。そろそろ真面目に走り始めます。
Vol.51
みまきはら通信
朝起きると家の周りの田んぼや畑が霜で真っ白になっています。最低気温がマイナス4~5度の日が続いていつの間にか寒さに体が慣れてきました。
この時期になると農作業をしている人はほとんど見かけません。お年寄りは冬ごもりして春まで出て来なくなります。春4月くらいまで御牧原は静かな集落です。
みまきはらファームもようやく畑の耕耘が終わって来年を迎える準備が整いました。
これからは妻が始める果樹の畑作りが残っています。草や木は機械で刈って粉々に砕き終わり、今はトラクターで耕しています。もう何十年も耕作放棄地だった畑なのでススキの根株があったり、石がごろごろ出てきたりと大変です。妻の就農は再来年になるので来年はこの畑で野菜を作ります。
また、来シーズンからは薪ストーブの導入を予定しているので薪にする原木を集めています。冬の間に薪割をして来シーズン分の薪を作ります。
冬はゆっくりできるかと思ったらやることが沢山でてきました。
年末年始は体調を崩しやすい時期ですので、風邪などひかないようにお気を付けください。
2017年もよろしくお願いいたします。
Vol.50
みまきはら通信
道路や畑は落ち葉に覆われ、浅間山の山頂は白く青空にくっきりと映えています。いよいよ冬本番です。
先週から漬けものの仕込に入りました。大根を干したり、野沢菜を漬けたりと信州の冬支度です。ついでに干し柿も作っています。
夏に仕込んだ粕漬けが食べごろになって最近の我が家の食卓は漬物であふれています。野沢菜漬け、紅大根の甘酢漬け、白ウリの粕漬、セロリの粕漬、白菜の浅漬け。どれも美味しくて新米と一緒に食べると食が進み、体重も増加する一方です。
野菜の収穫も葉物を除いてすべて終わりました。今家の中は野菜であふれています。家の中は自然の冷蔵庫(冷蔵庫より低温)で野菜の保存にはちょうどいい温度です。
これから年末にかけては畑の後片付けと来年に向けて堆肥を入れたりトラクターで耕す作業が残っています。
Vol.49
みまきはら通信
先週の雪には驚きました。午前中降り続け20センチの積雪、畑に出られないのでゆっくり休めました。除雪は今年買ったバックホーが大活躍、スコップでやるより断然楽でした。
今年は秋から雨が多いですが、この時期になっても毎週のように雨が降っています。今年は大雪が降るのではと地元の人たちも心配しています
。カマキリの卵が高い所に付いていると大雪が降ると言われていますが、今年は例年より高い所に付いているようです。
昨日、一昨日で雪の中からキャベツを収穫しました。今週中に人参、下仁田ネギも収穫します。霜にあたり甘みが増しているはずです。
畑に残っているのは小松菜、ほうれん草、春菊、タアサイ、チンゲン菜などの葉菜類と大豆、花豆などの豆類だけとなります。
先日要らなくなったビニールハウスをもらって来ました。妻と二人で一日半掛けて解体しました。ビニールハウスは新品を買うと高価なので欲しいけど躊躇していました。今まではキュウリのアーチにビニールを張ってハウス代わりにしていましたが、狭くて作業性が悪くて困っていました。来年は育苗も広々とでき助かります。
Vol.48
みまきはら通信
この2週間、家の水道が漏水して大変でした。漏水というより水道管が破裂したのじゃないかと思われるくらいの勢いでした。3日間かけて工事が終了し、ようやく平穏な暮らしが戻ってきました。
御牧原も初氷、初雪といよいよ冬の到来です。最低気温が氷点下の朝は起きるのが辛くなってきました。葉菜類の収穫は少し暖かくなってからでないと土が凍っているのでできません。と自分に言い訳して畑に出る時間が徐々に遅くなっています。
少しずつ貯蔵用の大根、カブの収穫を始めました。今月中にキャベツ、白菜、人参、下仁田ネギの収穫も終わらせ、12月・1月は貯蔵用から出荷していきます。大豆も収穫の時期を迎えましたが、棒で叩いて脱穀という原始的なやり方なのでいつになったら終わるのか心配です。
みまきはらファームの不思議の一つにほうれん草が上手く育たないというのがあります。過去2年間何度種を播いてもまともに育ってくれませんでした。それが今年はやっと出荷できるレベルの育ってくれました。スーパーでは定番のほうれん草にこんなに苦労するとは思ってもみませんでした。
お米はようやく脱穀が終わりました。今年は去年より少し収穫量が減ってしまいました。作況指数は平年並みなので天候の問題ではなく技術的に未熟でした。来年はもっと勉強してたくさん穫れるようになりたいです。でも味はいいですよ。やっぱり新米は美味しいです。
Vol.47
みまきはら通信
やっと秋らしい晴天が戻ってきたと思ったら、また曇りの日が続いてます。でも、晴れた日には浅間山連峰、八ヶ岳、遠くには北アルプスが見えて気分爽快です。
寒さが一段と厳しくなってきたので出荷作業の時に薪ストーブをつけました。作業しながら焼き芋を作って休憩中に食べるのが、晩秋から冬にかけての出荷作業中の楽しみです。
霜が降りて夏から実をつけ続けてくれたピーマンの葉も枯れました。後片付けの終わっていないナスやトマトの葉や茎はすっかり枯れしおれています。片づけようと思いながら他にやることが沢山あってなかなか手がつけられません。
大豆がこの寒さで一気に枯れ始め、もう少しで収穫です。今年は大豆の販売ができるくらい穫れればいいのですが。
畑では来年に向けての作業も進んでいます。10月初旬に播いた小麦は発芽して元気に育っています。今年は去年の2倍約2反歩に増やしました。来年は製麺屋さんでうどんにしてもらおうと思います。
玉ねぎの苗も植え終わって、隣でニンニクが芽を出し始めました。玉ねぎは毎年霜にやられて冬越しが上手く出来ません。今年こそ元気に冬越しさせ来年の夏には沢山収穫したいと思います。
稲刈りは終わり、刈った稲穂をはぜ掛けで天日干しにしています。晴天が続かないので乾燥が進まずなかなか脱穀できません。十分に乾燥させたら脱穀して農協へ持って行ってもみすりをして玄米にしてもらいます。注文受付は脱穀が終わったらホームページで開始する予定です。
Vol.46
みまきはら通信
先週から一気に秋らしく冷え込んできて初霜もおり、ストーブとコタツを出しました。
北アルプスや八ヶ岳などは紅葉が見ごろとなっていますが、御牧原も紅葉がちらほら始まり、秋の気配が濃くなっています。
長雨で遅れていた稲刈りもようやく最盛期を迎え、土日には家族総出で働いています。みまきはらファームも稲刈りが始まり、ハゼ掛けで刈った稲を天日干しにしています。2週間くらい干して脱穀し、もみすりをすれば玄米になります。
畑は夏に収穫した野菜の後片付けに追われています。後片付けが終わると土つくりの為に1年間寝かしておいた堆肥を撒いてトラクターで耕耘します。堆肥を入れることで粘土質の土壌をフカフカの土壌へ変えていくのですが、これから何年もかかると思われます。
去年サツマイモは鹿に新芽を食べられ収穫できませんでした。今年は防獣ネットで囲んで鹿から守ったおかげで無事収穫できました。ただ生育前半に雨が少なかったため根の張りが悪く、1株につくイモ数が少なくイモが大きくなってしまいました。ちょっとびっくりするような大きなサツマイモが入るかもしれません。
Vol.45
みまきはら通信
こんなに雨が降り続いたのは佐久へ来て初めてです。降水量が少ないこちらの地域では珍しいことです。いつも水不足に悩まされることはあっても雨が多くて困ったことはありませんでした。
例年だと稲刈りが盛んになるころなのに御牧原ではほとんど手を付けられず皆困っています。雨が降り続きあちらこちらの田んぼで稲の倒伏が増えてきました。9月中旬時点での作況指数は平年並みでしたがどうなるのでしょうか。
畑の作業にも影響がでてきました。小麦、タマネギを育てる予定の場所をトラクターで耕耘したいのですが、雨続きで入れません。毎日やきもきしながら天気予報とにらめっこしています。
雨が多いと野菜が病気にかかりやすくなるのも心配です。一部の野菜でカビや腐敗が出ています。ニュースではレタスの大産地川上村でも被害が出始めているらしいです。
みまきはらファームは少量多品目のため、1,2品目上手くいかなくても他でカバーできるので異常気象にも比較的強いと思います。昔の農家は少量多品目だったのにいつの間にか単品目の農家が増えて異常気象に弱くなってしまいました。
でも雨も悪いことばかりではありません。おかげで少し休む時間が取れるようになりました。図書館で本を借りてきて読んだり、夕方走ったりとようやく農作業以外のこともできるようになりました。
Vol.44
みまきはら通信
先週の日曜日地区のソフトボール大会があり、準優勝しました。6つある班で競う毎年の恒例行事です。夏の繁忙期と秋の稲刈りのほんの束の間の娯楽。1世帯から1人参加が必須のため老若男女が揃い、珍プレーになごみます。
9月に入って雨や曇りの日が多く、すっきり晴れる日がほとんどありません。陰鬱な日が続いて気分が滅入ってしまう事もありますが、雨のおかげで小松菜、ほうれん草、カブ、春菊、水菜、ターサイ、チンゲン菜など秋に向けて播いた種がよく発芽するなどいい事もあります。
去年はあまり穫れなかった大根と人参が今年は順調に育っています。根菜類は掘り出してみないと虫に食われていないか、二股や割れがないかがわかりません。収穫までずっと心配が続きます。
玉ねぎは去年育苗がうまくいかず、結果小さい球が多くてがっかりしました。今年は育苗に力を注いだおかげで順調に育っています。でも玉ねぎが収穫できるのは来年の7月、まだまだ先は長いです。凍りつく冬を乗り切ってくれる丈夫な苗を育てます。
稲穂が黄金色に染まってきました。そろそろ稲刈りが始まります。この3連休に稲刈りを予定していた農家も雨のためにできなかったようです。今週末は静かだった集落に久しぶりに賑わいが戻ってきます。集落を出ていった人たちが孫を連れて手伝いに帰ってきます。家族総出で稲刈りをする光景は見ている者を和ませます。
Vol.43
みまきはら通信
台風10号が過ぎ去り、また今年も大きな傷跡を岩手・北海道に残していきました。自然災害はいつ私たちの身の周りでも起きるかわかりません。日頃から避難場所の確認や食料の備蓄などしっかり準備をしておきたいですね。
御牧原は大雨が降りましたが、畑や田んぼに特に被害もなくホッと胸をなでおろしています。
台風が去った後は一気に秋がやってきました。最低気温が15度を下回り、朝起きると寒いって感じます。でも昼間はまだ30度を超えて熱くなります。一日の中に春、夏、秋が巡ってくるみだいです。
8月忙しくてなかなか手が回らなかった大豆と里芋を草の中から救出しました。無事元気に育っていました。台風による雨が続いたので野菜たちには恵みの雨となったようで秋に向け播いた種がどんどん発芽しています。こんなに発芽揃ったのは初めてです。
田んぼは稲穂が垂れてきました。今年の作況は平年並みと発表がありました。初めて苗作りから挑戦した田んぼはどうなるでしょうか?結果は1か月後くらいにわかると思います。今からワクワクドキドキしなが毎日稲穂を眺めています。
Vol.42
みまきはら通信
お盆を過ぎると秋の気配が漂ってきます。昼間はまだ暑いですが、朝晩はヒンヤリとしてきました。
今年の夏はリオデジャネイロオリンピックで日本選手が活躍し盛り上がりましたね。夜は9時に就寝、午前中は収穫と出荷で忙しく、ライブでは見られませんでしたが、毎日ハイライトを見て感動していました。
畑では夏野菜がピークを過ぎたとは言えまだまだ元気に頑張ってくれています。秋に向けては、白菜・大根・キャベツの植付が済みました。そして、来年に向けて玉ねぎの播種も終えました。
収穫してから手つかずだった小麦の唐箕掛け(風力でゴミを飛ばす)をしました。今年初めて使ったのですが、手作業でゴミを取るのに比べ楽ですね。
田んぼは少し遅れましたが無事出穂しました。今年は昨年より稲の背が高い気がします。近所のおじいさんによると今年は今までのところ生育はいいらしいです。これから台風などの豪雨や強風がなければいいのだがと言っていました。この通信を書いている今、台風が近づいて来ています。何事もなければいいのですが。
Vol.41
みまきはら通信
昼間が暑いのはともかく夜も20度を超える暑い日が続いています。信州は涼しいというイメージがありますが、昼間は標高が高い分日差しが強く暑いです。でも、木陰に入ると一気に涼しくなるのが信州ですね。
毎朝直売所に納品するために国道を走ると県外ナンバーの車が目立つようになりました。夏休みを取る人が増えるこの季節が農家にとって一番忙しくなります。朝夕の収穫、昼間は草刈りに秋野菜の準備とフル稼働しています。夏の疲れもピークを迎えていますが、疲れを癒すのは近くにある温泉です。浅間山をのぞむ露天風呂に浸かるのが至福のひと時となっています。
夏野菜が今年はこの3年間で一番よく採れています。毎年今年はちゃんと実が付くだろうかと不安です。育苗時に発芽せず播き直したり、アブラムシが付いたりと苦労しただけに喜びもひとしおです。
白いも(ジャガイモ)の収穫も炎天下のもと終了しました。こちらは思ったほど収穫できず残念でした。今年は初めてカラーポテトを作りました。セットに入るのはもう少し先になりますが味だけでなく彩りも楽しんでください。
田んぼの稲は元気に育っています。田植えしたばかりは苗が小さくて隣の田んぼと比べると生育が遅れて心配していました。梅雨が明けた頃から一気に生育が進みホッとしています。
Vol.40
みまきはら通信
学校が夏休みに入りいよいよ夏本番ですね。ただお天気はからっとした晴れ間が広がる日は少なく、かと言って雨が降るわけでもなく中途半端な日が続いています。
御牧原は標高800mの高地にある為、晴れると日差しが強くヒリヒリするほどです。農作業には曇ってた方が助かります。
野菜たちは元気に育っています。でも今年は虫の攻撃が激しくて困っています。通称テントウムシダマシというてんとう虫に似た虫にナス科やウリ科の葉や実を食べられています。
毎日1時間くらいかけてナス、ピーマン、パプリカ、ししとう、ズッキーニ、トマトに付くテントウムシダマシを退治するのが日課です。
ネキリムシという蛾の幼虫にも悩まされています。この幼虫は定植したばかりの苗の茎を食べて枯らす憎い奴です。酷いときにはキャベツの苗100本植えて3日で半分食べられたこともありました。定植後は毎日見て回って退治してます。それでも1~2割はやられます。
あたりまえですが無農薬でやるということは虫や草にどれだけ小まめに対応するかで出来不出来が決まってきます。とにかく根気よくやらないとまともな野菜は育たないので虫や草との根競べの毎日です。
Vol.39
みまきはら通信
梅雨の合間の猛暑には驚きました。ここ御牧原でも35度を記録し、この3年間で一番暑かったのではないでしょうか。梅雨が明け夏本番を迎えるとこんな日が続くのかと心配です。
弱々しい苗でいつまで経ってもひょろっとして心配した稲もようやく元気に分けつを始め、元気に育ってきました。また、稲と同時に草も元気に育って困ったものです。毎週田んぼに入って草取りに励んでいます。
御牧原特産の白いも収穫始まりました。新じゃがはぜひ蒸かして塩やバターだけでシンプルに味わってください。
夏の野菜はミニトマト、モロッコインゲンの収穫が始まりました。まだ収量は少ないですが、今月末にはたくさん採れる予定です。
ピーマン、ナスは小さな実が生り始めました。もう少しお待ちください。
去年鹿に新芽を食べられて収穫できなかったサツマイモは今年はネット張って鹿除けしたので順調に成長しています。
初めて作った小麦の刈り取りを終えました。草を生やしてしまい機械に草が絡んで動かくなくなり大変でした。小まめに草を取って管理しないとダメですね。刈り取った小麦はお米と同じように「はぜかけ」で天日干にしています。小麦は地粉やうどんにして皆さんにお届けしたいと思います。
畑は今フル稼働しています。7月8月は農作業の最盛期、休みはないですが収穫の喜びを支えに頑張ります。
Vol.38
みまきはら通信
梅雨らしい日が続いています。水やりから解放されて嬉しい反面、今度は土が湿っていて耕耘ができません。畑を耕耘して次の野菜を植えなければいけないのにじっと晴れが続くのを待っています。苗は日に日に大きくなっていくので、気が気でなく毎日天気予報を何度も確認しています。
御牧原は田んぼの畦の草刈りをする人以外はほとんど姿を見ない、静かな毎日です。
田んぼに入って草取りしてるのは私くらいで、みんなは除草剤を撒くから田植えと稲刈りしか田んぼに入りません。暑い日に温い水に浸かって草取りするのは気持ちいいのにと一人悔し紛れに呟いています。
畑は梅雨に入って一気に活気づいてきました。 玉ねぎの収穫を終え、次は黄金色に色づいた小麦の収穫です。葉物野菜もレタス、キャベツが元気よく育ち、果菜類もズッキーニ、きゅうりの収穫が始まっています。今年はズッキーニの生育がいいので毎朝収穫に行くのが楽しみです。ニンジンも毎年うまく作れず苦労していましたが、今年は形、大きさもよくて味も濃いいいニンジンが採れています。
まだまだ梅雨は続きますが、そろそろ秋の準備が始まります。夏の育苗の為に涼しい環境を作らなければなりません。収穫の済んだ畑を耕耘して新しい畝を作ったりと雨の合間を縫ってやることが沢山あります。
Vol.37
みまきはら通信
梅雨入りしてからもなかなか雨が降らず心配していましたが、今日やっとまとまった雨が降りほっとしています。
毎日畑まで水を運んでの水やりが日課となっていました。特にニンジンは発芽するまで湿り気を切らさないようにしなければなりません。また、定植したばかりの苗も根付くまで水が必要です。
御牧原では木々の緑が濃くなり、夜は田んぼのカエルが大合唱。そろそろ蛍が飛び回り始めます。いよいよ夏が近づいて来ました。
田んぼは1回目の除草が終わりました。今年は除草と肥料を兼ねて田植え直後に米ぬかを撒いた効果が表れ、去年より草が少ない気がします。育苗が上手くいかず小さい苗のまま田植えしたので水面から少ししか頭を出していないので心配でした。でも知り合いの農家さんが心配して有機で育てた苗をくれました。水面に隠れた苗を植え替えて最近ようやく伸び始めほっとしています。
畑ではトマト、ミニトマト、ズッキーニ、なす、ピーマン、きゅうり、ししとう、インゲン、かぼちゃなど果菜類の定植が終わりました。今年はズッキーニの生育が盛んで楽しみです。毎年失敗続きのサトイモが今年は順調に育っています。一方レタスが上手く育たず苦戦しています。全体的に球が小さく、巻かなかったりと出荷できないレタスが大量にでました。
2016年6月13日
Vol.36
みまきはら通信
御牧原では田植えが終わり、騒がしかった集落も落ち着きを取り戻しました。水を張られた田んぼからはカエルの大合唱が聞こえてきます。木の緑も濃くなり、すっかり初夏の装いとなりました。
5月は30度を超える真夏日があったり、昼間は夏のような日が続きました。相変わらず雨が降らず毎日畑まで水を運んで水やりをしています。
今シーズンも野菜セットの出荷を始めることができました。毎年野菜が揃うか心配で出荷が近づくと落ち着かなくなります。今年こそ余裕を持って作ろうと早く種まきしましたが、結局発芽不良や生育不良でギリギリまで育ちませんでした。今年もドキドキしながら出荷日を迎えました。
今年は今まで作ったことのなかった品種に挑戦しようと思っています。野菜ではないですが、小麦も去年の秋に初めて種まきをしました。あと1カ月くらいで収穫を迎えます。小麦粉やうどんにしてセットに入れるつもりです。お楽しみにお待ちください。
妻が今年から県の農業大学校へ入校し果樹の栽培を学び始めました。来年か再来年には御牧原でリンゴや桃などの果樹をみまきはらファームから独立して栽培する予定です。したがって今年からまた一人でやることになりましたのでいろいろとご面倒をお掛けすることがあると思いますが、よろしくお願いします。
2016年5月30日
Vol.35
みまきはら通信
暖かかった冬が一気に厳しい冬に変わりました。
御牧原は高台の台地にあるので田んぼに水を引くために200を超える貯水池があります。その貯水池がやっと凍り始めました。
年末は暖かかったので畑に下仁田ネギを少し残して置きました。最近の寒さで慌てて掘り起こそうとしたら見事に土が凍ってネギが収穫できません。土の塊のまま掘り起こして日光に当てて温めましたが表面が少し柔らかくなるだけでコチコチに凍ったままです。
ハウスの中にある温度計がマイナス9.8度になっていました。屋外の最低気温はマイナス10度を超えたようです。家の中でも朝起きて顔が冷たいと思ったらマイナス1.9度でした。
寒い話題ばかりですが、それでもまだ例年に比べれば暖かいと思います。
いよいよ今シーズンの野菜セットの終了が近づいてきました。あっという間の1年でした。今シーズンの反省をしながら6月から再開する来シーズンに向け何を作ろうか計画を作成しています。
来シーズンもよろしくお願い申し上げます。
2016年1月18日
Vol.34
みまきはら通信
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
年末年始は津と茅ヶ崎へ帰省し、結婚後初めてのお正月を迎えました。
大みそかは伊勢神宮にお参りし、一年間無事に過ごせたことのお礼と2016年がさらに飛躍するように祈ってきました。
お正月は夫婦で走り初めを兼ねて元日は津の海で初日の出を拝み、2日は江の島神社へ初詣に行ってきました。
今年は暖かいお正月で春みたいな陽気でしたね。この陽気のように一年間暖かく穏やかな気持ちで過ごしていきたいと思います。
1月2月は畑が凍るので農作業はほとんどできなくなります。外に出られない間は今年の作付の計画を作ったり、品種選びをしたり、米や野菜の栽培技術の勉強をしたりと机上の仕事が中心になります。今年は何を作ろうかと考えるのは楽しい作業で、種苗屋さんから送られてきた大量のカタログを見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。
休みの日には信州の山に登ったり、スノーシューを楽しんだりして心も体もリフレッシュしたいと思っています。新婚旅行もこの冬の間に行くつもりです。寒い信州からもっと寒い網走・知床・摩周湖へ行きます。さらに寒さに強い体になるように鍛えてきます。
2016年1月4日
Vol.33
みまきはら通信
いよいよ今年も残り10日となりました。
あいかわらず雨が多くて暖かく冬らしくない日が続いていましたが、ここ数日やっと寒さが戻ってきました。夕方畑仕事をしていると北アルプス方面の空が真っ赤に染まり、きれいな夕焼けが見えます。
みまきはらファームも早いもので2年目が過ぎようとしています。去年よりは少し野菜作りが上手になった気がします。
でも納得できるレベルまではまだまだです。今年もたくさんの種や苗を無駄にしてしまいました。もっともっと勉強しなければなりません。
今年初めて挑戦した米作りは思ったよりよく出来ました。JAに出荷したところ食味は最高級の特A、外観も最高級の1等米の評価をもらいました。食味も粘りっ気があり、甘く美味しかったと自画自賛しています。野菜セットに入れましたがいかがでしたか?
露地の野菜はそろそろ終わりに近づいています。今年は暖冬で遅くまで露地で栽培できました。来月からは出来たばかりのビニールハウスで育てているカブと春菊を出す予定です。
年内に畑に堆肥をまいて耕し、来年の準備を終わらせてお正月を迎えます。
皆様もよいお年をお迎えください。
2015年12月21日
Vol.32
みまきはら通信
ようやく冬らしい気候になってきました。木々の葉っぱも落ちて木立越しに遠くまで見通せます。道路脇に沢山の落ち葉が溜まってきました。そろそろ来春の育苗の温床用に落ち葉を集めようと思います。
朝、畑に出るとキーンと引き締まって澄んだ空気のおかげで、遠く真っ白な北アルプスをはっきりと見ることができます。浅間山連峰も5合目より上はすっかる雪に覆われました。
今年こそ冬の前にパイプハウスを建てようと思っていましたが、見積りを取ったら思ったより高くて今年の収入ではとても買えないと断念しました。代わりに自分たちでキュウリ用の支柱を利用して作ったのですが、予想以上にいい出来です。都会暮らしの時は何でも買っていましたが、田舎暮らしになってからは手作りが増えてきました。資材もできるだけ廃材を使うようにしています。
集落の人たちは野沢菜や沢庵を漬けてすっかり冬支度も済んで田んぼや畑に出る人は居なくなりました。みまきはらファームはようやく収穫後の後片付けが始まったところです。年内はマルチを剥ぎ、堆肥まき、耕うんとまだまだやることが沢山残っています。
2015年12月7日
Vol.31
みまきはら通信
晴天が多いはずの11月なのに毎日曇りか雨の日が続きました。気温は高めでいつまで経っても冬の気配が感じられませんでした。先週末からようやくいつもの寒さが戻って、浅間山の冠雪もはっきり見えます。
大根と渋柿を干していますが、この気候でなかなか乾かず困っています。
農業を始めてからよく「今年は異常気象だ」と言われる気がします。でも毎年例年と違う天候になるって普通のことじゃないのかなって思うようになりました。冷夏、暖冬、多雨、少雨、遅霜、早霜、毎年なにかいつもの年と違うことが発生します。
自然はなにが起きるかわからないから、農業は自然に合わせて柔軟に対応していくしかないのでしょうね。それに季節に合った野菜なら結構たくましく育ってくれるということも知りました。
もうすぐ12月畑も凍る季節がやって来ます。凍りつく前にキャベツ、白菜を収穫して貯蔵庫に運び込みました。下仁田ネギを収穫すれば貯蔵用の野菜の収穫は終わりです。残りはトンネルで育てている小松菜などの葉物だけになります。
12月は畑に残っている資材の片づけと堆肥をまいたり、耕うんして来年の準備が始まります。
2015年11月30日
Vol.30
みまきはら通信
11月初旬に寒くなったと思ったら、その後は氷点下になる日もほとんどなく暖かい日が続いています。 今年は暖冬になるみたいですね。
地元の人から降雪の多少をカマキリの卵が稲のどの位置に付くかで判断できると教えてもらいました。大雪の降った一昨年は高い位置に卵ができていたそうです。今年は15センチくらいの高さでしたから、あまり降らないみたいです。自然の不思議ですね。
先々週偽装有機肥料が世間を騒がせました。みまきはらファームでは該当する肥料は使用していません。基本的には堆肥はキノコで有名なホクトの培地(すべて有機肥料)、肥料は有機飼料で育てている養鶏場の鶏糞と地元の精米所から購入した米ぬかを自家発酵させて使用しています。
先週は鹿に新芽を食べられて30センチ位にしか育たなかった大豆を収穫しました。去年の3倍も種を播いたのに収穫量は去年の3割くらいでした。なんとか味噌用と来年の種は確保できました。
そろそろ冬の貯蔵用にニンジン、ダイコン、白菜、キャベツ、下仁田ネギの収穫です。
土が凍る前に収穫して家の中で貯蔵します。小松菜、チンゲン菜、春菊、カラシ菜にはトンネルを掛けて霜と寒さから守る準備をしました。
2015年11月16日
Vol.29
みまきはら通信
11月に入って急に寒くなりました。今年はいつもより暖かいと思っていたのが急転、寒さに震えています。
浅間山の山肌もすっかり紅葉に彩られ、来月には冠雪が見られると思います。
御牧原の紅葉は見ごろを過ぎ落ち葉が道路を埋めています。稲刈りの終わった田んぼはトラクターで土を起こされ、集落の色が茶色っぽくなってしまいました。この景色を見るといよいよ冬がやって来るんだと覚悟を決めます。
畑では来年のタマネギの苗を植えています。去年は半分苗を買って半分は種から育てましたが、今年はすべて種から育てています。なかなか思うように育ってくれなくてヒヤヒヤです。
下仁田ネギは霜にあたって甘さが増して来たので出荷を始めます。鍋料理に使ってもらえば甘くてとろけると思います。緑の葉っぱも美味しいから捨てないで食べてください。
サトイモも収穫終わりました。小ぶりで収量も少なかったので少ししかセットに入れられませんが秋の味覚を楽しんでください。
鍋と言えば白菜。玉を巻き始めたので収穫までもう少しです。今月末くらいから出荷できると思います。
お米の収穫は無事終了しました。初めての稲作でしたが、収量も味も上出来だったと思います。セットにお米を入れていますので新米を味わってください。
2015年11月2日
Vol.28
みまきはら通信
御牧原も少しずつ木々が色づいてきました。日中の気温差が15度くらいあります。朝着こんで畑に出ると昼前には一気に気温が上がって汗ばむほどです。
稲刈りは最盛期を迎え、ハゼ掛けが並んだ風景は壮観です。稲刈りを待つ田んぼの稲穂は黄金色に輝いています。
みまきはらファームの田んぼも2枚のうち1枚は稲刈りを終えてハゼ掛けで天日干しをしています。もうしばらく干して脱穀します。残り1枚は今週稲刈りの予定です。脱穀が終わったら野菜セットにお試しのお米を入れますのでもうしばらくお待ちください。
来月にはお米の販売を開始します。お試しで気に入っていただければ低農薬(育苗時のみ農薬を使用)で育てた新米を味わってみてくだい。詳細は次号でお知らせします。
畑では秋冬野菜の白菜、下仁田ネギ、ホウレンソウ、春菊、ターサイがもう少しで収穫開始です。漬物用のダイコン・野沢菜、味噌用の大豆は少し育ちがよくないので心配です。今年も野菜セットに入れたいので野菜たちへの応援よろしくお願いします。
エゴマは収穫が終え、ゴミを取り終えました。ゴミ取りは普通唐箕という農機具を使うのですが、持っていないので扇風機を使ってゴミを飛ばして取り除きました。あとは、洗って干したら完成です。こちらも野菜セットに入れるのでお楽しみにお待ちください。
2015年10月19日
Vol.27
みまきはら通信
今朝は10度を下回り、ついにストーブを出しました。まだ10月になったばかりだというのに早くも冬の準備です。
先週夫婦で槍ヶ岳に登ってきました。久しぶりの山登りで二人ともバテバテになりましたがなんとか無事戻れてホッとしています。途中で見た紅葉は素晴らしく、山頂から見た朝焼けは言葉に表せないほどきれいでした。
御牧原では先週から稲刈りが始まりました。いつもお年寄りしか見かけない田んぼに息子・娘家族が手伝いに来てにぎやかです。
ハゼ掛けと言って刈り取った稲を天日干しにしている風景は珍しくなっているようですが、御牧原ではまだまだ沢山残っています。コンバインで刈り取って乾燥機で乾かすより天日干しの方が旨みが多くて美味しいんですよ。みまきはらファームももちろん天日干しです。先日知り合いの紹介でハゼ掛け用の7メートルもある木棒をもらってきました。今週いよいよ稲刈りです。
畑では冬の鍋にあう野菜が順調に成長しています。ダイコンは今週から出荷。白菜、春菊、下仁田ネギは11月から出荷の予定です。
鹿に芽を食べられてツルが伸びずに心配していたサツマイモの試し掘りをしました。残念ながらイモがほとんど着いていませんでした。今年はセットに入れられないもしれません。
今年初めて植えたエゴマの収穫を始めました。どれくらい収穫できるか楽しみです。
先々週播いた小麦は発芽しました。もうすぐしたら麦踏みをして分けつを盛んにさせます。
2015年10月5日
Vol.26
みまきはら通信
ラグビーワールドカップの日本代表が大金星!感動しました!
スポーツの秋ですね。先週の日曜日に地区の班対抗ソフトボール大会がありました。私たちの班は2戦2敗であっけなく敗退しましたが、秋の一日農作業以外で体を動かして気持ちよかったです。
シルバーウィークを迎え、また観光客が増えてきましたが、世間のお休みに関係なく毎日畑に出ています。夏の疲れが今頃出てきました。涼しくなったので農作業には最適な気候ですが、身体が休みたがっているので無理せずほどほどに頑張っています。
畑では来年に向け、タマネギ、ネギの育苗が始まりました。9月の大雨のおかげでよく発芽しています。来年は今年の2倍以上の収穫を目指します。
長雨でなかなか収穫が進まなかったジャガイモもようやく全量収穫終えました。今年も思ったほど採れなくて収量を増やすのが来年の課題です。
ジャガイモの後作に初めて小麦を作ります。冬の間畑を少しでも有効活用したいのと自分で作った小麦でパンやうどんを作りたいと思い始めました。来年初夏の収穫が今から楽しみです。
米は稲穂が垂れて黄金色に色づいてきました。御牧原では9月末頃から稲刈りが始まるそうです。台風18号の影響で稲の倒伏がありましたが、なんとか収穫まであと少し。長雨がないことを祈りながら、稲刈りを楽しみにしています。
2015年9月21日
Vol.25
みまきはら通信
雨の日が続きますね。こんなに雨が降るのは佐久へ来て初めてです。梅雨でもこんなに降ったことなかった気がします。
ニュースで野菜が高騰してるって言ってましたが、我が農園もやっぱり雨の影響で野菜の生育がよくないです。それでもけなげにきゅうり、トマト、ピーマン、ナス、ししとうが頑張って実をつけてくれています。
ただ困ったことに秋に向けての種まきがなかなかできません。畑をトラクターで耕したいのですが、土が濡れている状態で耕すと土が塊になって種を播けません。仕方なく乾くのを待っているのですが、連続して晴れる日がないので作業が遅れ気味になっています。そんな中ダイコンが順調に育ってくれています。
セットに10品種入れようと頑張っていますが、予定通り生育してくれないので毎回10品種揃うかドキドキしています。(ホームページでは8~10品種と記載してます)
先々週からカボチャの収穫が始まりました。去年は少ししか採れなかったので今年こそはと期待しながら草の中を探しました。上出来とはいきませんがまずまずではないでしょうか。ひと月ほど追熟してから出荷します。もうしばらくお待ちください。
稲は穂が垂れてきて刈り取りまで1か月あまりとなりました。期待でわくわくしています。と言いながらまだ刈り取りや脱穀の機械をもっていません。今農機具屋さんに中古の安い機械を探してもらっています。早く見つかるといいなあ。
2015年9月7日
Vol.24
みまきはら通信
お盆は朝の収穫と直売所への出荷作業を済ませてから、蓼科へ妻の親族の食事会に行ってきました。たった半日の夏休みでしたが、久しぶりの休みでのんびりできました。
昼間の暑さはまだまだ続いていますが、朝晩は涼しくなって夏の終わりを感じさせます。御牧原の子供たちは先週から学校が始まりました。3週間ほどの短い夏休み。ちょっと可哀想です。
畑ではズッキーニが終わり、きゅうりも段々と収穫量が減ってきました。トマト、ピーマン、オクラ、モロッコインゲンはまだまだ元気です。
秋に向かってキャベツ、白菜、ダイコンを植えました。鹿に新芽を食べられて心配していたサツマイモはけなげに草に埋もれながらツルを伸ばしていました。サトイモも周囲の草を刈ってやっと顔をのぞかせてくれました。
来年に向けての準備も始まりました。ホクトにキノコの培地を畑に運んでもらって堆肥として利用します。2トン車で50杯分くらい運んでもらいました。畑が凍る前に畑に漉き込んで来春を迎えます。この作業は大変な重労働ですが、良い土を作るためには欠かせません。
稲は出穂していよいよ秋の収穫を待つのみです。心配していた草も思ったより少なく、先日目立つ稗の穂を刈り取りました。周囲の田んぼと比べても遜色ないように見えます。熟練の農家さんがみれば違いはあるのでしょうが。何も知らないのによくぞここまで出来たものだと自分を褒めてやりたいです。
2015年8月24日
Vol.23
みまきはら通信
8月に入ってさらに暑さが増してきた気がします。御牧原へ来て初めて寝るときに扇風機を回しました。昼間はいくら暑くても朝晩は涼しくて快適だったのですが、寝苦しくてさすがに我慢できませんでした。
先週は昼間が晴天、夕方に雷雨という日が続いて野菜の生育にはうってつけの天候でした。もちろん草にとっても最高の天候だったようです。
カボチャは一気に草に覆われてどこに実ができているか探すのも一苦労です。それでも草をかき分け探すとあちらこちらに立派な実ができています。今年は沢山セットに入れられますように。
一方残念なお知らせですが枝豆とサツマイモの苗は鹿に食べられて収穫が難しそうです。枝豆はすべての苗が食べられてしまい完全にアウトです。サツマイモはほとんどの苗が新芽が出ると食べられて小さいままです。若干生き残っている苗があるので少しは採れるかもしれませんが、大きなサイズは期待薄です。
今年から地元の小学校の給食に野菜を提供する給食応援団に参加しています。先日は給食に招待されて1,2年生の子供たちと一緒に食べてきました。家で野菜を作ってる子が多いので野菜に詳しいのには驚きました
。余談ですがその様子がNHK長野のニュースで少しだけ放送されました。
夏は果菜類をはじめ収穫に追われて一日があっという間に過ぎていきます。先週末友人が4人、収穫の応援に駆け付けてくれました。白ウリやジャガイモの収穫を手伝ってもらいました。
収穫や草取りなど農作業体験をしてみたい方はお知らせください。お手伝いいただける方お待ちしてます。
2015年8月10日
Vol.22
みまきはら通信
酷暑が続いて雨が恋しくなってきました。御牧原も連日35度近い暑さが続き昼間は外に出ることができません。毎日ゆっくり3時まで昼休みを取って夕方畑に出ています。それでもすぐに汗びっしょりです。
今日は半日休みを取りました。妻の友人のご両親が隣町の佐久穂でプルーンとブルーベリーを育てているので摘み取りをさせてもらいました。お腹いっぱい食べてお土産までもらって大満足。信州は果物が手軽に安く入手できるのが嬉しいですね。
畑はいま夏の果菜類が最盛期を迎えています。今年はキュウリ、ズッキーニの出来があまりよくなくてがっかりです。でも、去年失敗したインゲンが大豊作、トマト、ナス、ピーマンは去年並みかそれ以上でホッとしています。
大豆が鹿に食べられて大ピンチです。新芽をことごとく食べられ育ちません。枝豆用に用意した品種は全滅してしまいました。味噌用だけでも収穫できればと頑張って除草だけしました。
田んぼは相変わらず除草に追われています。でも時間もなくもう限界です。稲刈りの前に草の穂を刈り取ることにしました。
秋に向けての播種が始まりました。いつまでも暑さに負けていられません。
熱中症に気をつけながら秋野菜の準備を進めていきます。
2015年7月27日
Vol.21
みまきはら通信
7月に入ってからも雨が続き、夏の果菜類の生育が遅れ心配していましたが、この数日の真夏のような日差しに元気を取り戻したようです。
一方人間は暑さに参っています。7月に入ってからも雨が続き、朝晩は厚手の長袖を着ていたので急激な猛暑に体がついていきません。
溜まった洗濯物がようやく乾かせて妻は喜んでいます。
最近の農作業の大半は草刈りです。畑は梅雨の間に草が伸び放題でどこにニンジンが生えているかわからなくなりました。レタスも草に埋もれています。晴れ間を狙って一気に草を刈りました。刈った後はさっぱりして気持ちいいです。きっと野菜たちもホッとして気持ちよく生育してくれると思います。
田んぼもほぼ毎日草取りしています。近くでアイガモ農法している農家さんがいます。先日話を聞く機会がありました。最初は失敗続きだったみたいですが、今では草を生えず楽ですよと言われました。人の手で草を抜いていたのではとても他の作業ができません。来年はぜひアイガモ農法にチャレンジしようと思います。
2015年7月13日
Vol.20
みまきはら通信
梅雨に入ったら今度は毎日雨が降リ続き、ようやくこの2,3日晴れ間が見えるようになりました。
野菜は晴ればかりでもダメだし、雨ばかりでもダメ、難しいですね。
先日浅間山が噴火して皆さんにご心配をおかけしました。噴煙が上がっているのは見えますが、降灰もみられず影響はありません。ご安心ください。
浅間山から御牧原までは約20キロ離れているうえ、風向きが逆なのでよほどの噴火でなければ影響はないみたいです。でも、風下の群馬側の嬬恋村はキャベツの産地、降灰がなければいいのですが。
今年は畑の面積を2倍に増やしたのに、気が付けばもう畑は満杯。5月からはほとんど休みなく早朝から畑に出ています。よくこんなに植えつけたものだと我ながら感心しています。
去年はほとんど出荷できなかった白菜の出荷が始まりました。と言っても白菜はすでに100株ほどとう立ちして花が咲き、泣きながら株ごと抜いて捨てました。キャベツも最初に植えた100株ほどは5cmくらいのかわいい球にしかなりませんでしたが、第2弾は順調に育っているので7月中旬くらいには出荷できそうです。
さあ、いよいよ夏本番キュウリ、ズッキーニに続いてトマト、インゲン、ナス、ピーマンの収穫が待ち遠しいです。
2015年6月29日
Vol.19
みまきはら通信
関東甲信地方も梅雨入りし、鬱陶しい季節がやってきました。と、いつもなら思うのですが、今年は待ちに待った梅雨入りです。
6月に入ってからようやく雨にも恵まれ、水やりから解放されました。気温も10度以下になることもほとんどなくなり、育苗ハウスも開けっ放しで朝晩の開閉をせずにすみます。
これで少し楽になるかと思うとさにあらず、雨とともにやってくるのは草です。今度は毎日が草取り、刈った草は半月もすれば伸びてきます。
御牧原も毎日どこかで草刈りをするモーターの音が鳴り響いています。どこの田んぼも畦はきれいに草が刈られ、地区ごとに道路わきの草刈りが行われます。
野菜たちは5月の雨不足で少し生育が遅れていますが、去年に比べれば順調です。
きゅうり、トマト、ズッキーニといった夏野菜も実を付け始め、収穫の時期が近づいてきました。
初めての田んぼは試行錯誤の連続。近所のおじいさんが朝から家にやってきて「あんな畦シートの張り方ではだめだ」とダメ出しされやり直し。
皆から指導を受けながら悪戦苦闘しています。
2015年6月15日
Vol.18
みまきはら通信
お待たせしました。今年度最初の出荷がスタートしました。
佐久へ来て3年、毎年繰り返される「今年は異常気象だ」の声。でも今年はこの3年間で一番厳しかったです。5月に雨が降ったのはわずか2日。晴天が続いたうえ昼間は25度を超える夏日が続きました。
畑に種を播いても芽がでません。苗を植えても水をやらないとすぐに枯れてしまいます。
毎日家でタンクに水を入れ、畑まで運んで水やりをしました。
おかげさまでなんとか野菜たちは育ってくれました。
でもまだまだ晴れの日が続いて気が抜けません。水不足で発育の遅れが心配です。
今は野菜が高騰しているようですね。最近キャベツを買いに行ったのですが(百姓として恥ずかしい)1玉240円にはびっくりしました。
そんなキャベツはもうすぐ出荷できると思います。
今年は畑が6反歩(約1800坪)に倍増し、田んぼも1.4反歩(約420坪)新たに借りることになりました。
秋にはお米も販売しますので楽しみに待っていてください。
2015年6月1日
2015年春号
みまきはら通信
こんにちは、
皆様はGWを楽しまれたでしょうか?
今年はお天気に恵まれ、行楽地は大混雑だったようですね。
心身ともリフレッシュして明日からのお仕事頑張ってください。
さて、御牧原も長かった冬が終わって春が来たと思ったら一気に夏のような季節になりました。と言っても朝は2-3度しかなくて外に出るとブルッと震えます。昼間は25度くらいまで上がって日差しが痛いです。まだまだストーブは部屋の片隅に控えてます。
畑の状況は、この1か月近くほとんど雨が降らず砂漠のようです。300Lのタンクに水を汲んで畑に軽トラで運んで散水。何とか苗を枯れさせないように四苦八苦してます。
でも今のところ去年より順調に育っています。皆さんのところへ一日でも早く届けられるよう野菜たちも頑張ってくれています。
そして、今年最大のニュースです。ついに念願の田んぼを今年から借りることができました!
14アールほどの小さな田んぼですが、秋にはお米の販売も予定しています。
お楽しみに!
今年の野菜セットの出荷は6月の初旬から出せるように頑張っています。ただ、水不足で発芽が遅れたり、生育の遅れが出始めているのが心配です。
皆様には5月下旬に出荷日をお知らせいたします。
もうしばらくお待ちください。
2015年5月6日
Vol.17
みまきはら通信
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
年末年始は実家の三重と娘のいる横浜に帰省していました。珍しく三重でも雪が積もり、いつもより寒いお正月でした。3年ぶりに伊勢神宮にお参りし、今年の豊作をお願いしてきました。
佐久へ帰ってくると思ったほど雪はなく、年末年始降雪は少なかったようです。でも寒さは厳しかったようで家の中の最低気温を図れる温度計は留守にしている間の最低気温がマイナス3度を示していました。
家の前の池は凍って雪が積もっています。雪面には沢山の動物たちの足跡が残されていました。
去年は帰省している間にトイレのタンクの水が凍り、水栓が開いて水が流し放しになるという失敗をしたので、今年は水道の元栓を止めて帰省しました。2年目になると少しは利口になるようです。
野菜作りも去年は数多くの失敗を重ねました。研修で経験しているとはいえ、人に言われてやるのと自分で判断してやるのとは大違い。土壌も違うし、200メートル標高が違うだけで生育状況も変わってきます。
種まきから草取りと手を掛けて育てたのに虫にやられたり、大きく育たず全く収穫できずに終わったことが何度もありました。52品種を育てましたが出荷できたのは37品種でした。
それでも悲嘆にくれる暇もなく次から次へと育て気が付いたら1年が過ぎていました。
今年は就農2年目、去年の数えきれない失敗の経験を活かしてより美味しく、より沢山収穫できるよう頑張ります。
2015年1月5日
Vol.16
みまきはら通信
先週のスーパー低気圧、昼過ぎから降り出して夕方には20センチの積雪を記録しました。その後は薄っすらと積もるくらいしか降らなかったので今年2月の大雪みたいに家に閉じ込められることもなく助かりました。
でも寒かったですね。昼間もあまり気温が上がらず、日陰は凍っていて車を運転していても怖かったです。
雪国の人が毎日雪かきしてるって大変だなとつくづく実感しました。玄関から道路まで30メートルくらいあるのですが(豪邸ではないですよ)軽トラが通れる幅で雪かきしたら3時間かかりました。寒いのに汗だくになるは腰は痛くなるは野良仕事よりきついです。
家の前の畑で葉菜類を作っていますが、今回の雪でトンネルごと押しつぶされて雪の中です。一部掘り出してみましたが、かなり葉が傷んでいて出荷できそうにないです。ホウレンソウは雪が融ければ大丈夫かも。
もうしばらくは頑張って葉物出したかったのですが、難しそうです。今後は根菜類を中心に出していきます。1月は貯蔵している分が無くなった時点で終了になります。再開は6月を予定しています。
今年は失敗だらけの1年でした。でもお客様や地元の人など多くの人に応援していただき何とか1年を無事終えることができます。
自分の納得する野菜作りまで遠い道のりですが、1歩づつ進んでいきます。
今年は皆様に本当にお世話になりありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください!
2014年12月22日
Vol.15
みまきはら通信
いよいよ冬本番、先週は初雪を記録し、起きたら庭も畑も真っ白でした。寒気の影響で昼間も気温が上がらず、日陰では氷点下。また、強風が吹き荒れて出荷小屋を覆っているシートがはがれたり、畑の防寒用トンネルのビニールが風で飛ばされたりと荒れた日が続きました。
出荷のない日は朝6時から1時間ほど走っていますが、起き出すのが辛くなってきました。でも思い切って飛び起きて走り出すとピーンと張りつめた空気が気持ちよく、東の空が朝焼けで真っ赤に染まり、とってもきれいです。
浅間山は日に日に山頂から麓に向かって雪が降りてきました。北アルプスは真っ白の山々が連なっています。天気のいい日に畑で手を休めて山を眺めるととても得した気分です。
畑は2か所ありますが、メインの畑は下仁田ネギと白菜の収穫が終わりもう何も残っていません。残念ながら白菜はちゃんと巻かずにほとんど出荷できません。12月1月の出荷を予定していたので残念です。白菜は土がしっかりと出来ないと上手く育たないので難しいです。
家の前の畑ではチンゲン菜、ターサイ、カラシ菜、ホウレンソウなどの葉物を作っています。寒さ対策でビニールのトンネルを掛けていますが、それでも朝になると土は凍っています。
収穫後の空いた畑は来年の為に堆肥をまいて土作りを行います。今年は畑が痩せていて思うように収穫できなかったので、堆肥をしっかり入れて栄養のあるいい土を作っていきます。
2014年12月8日
Vol.14
みまきはら通信
22日夜10時過ぎ長野県北部で震度6弱の地震。佐久市は震度3とさほどではなかったのですが、早寝の私は寝入りばなに発生し20秒くらい揺れて焦りました。おかげさまで家の中も外も何事もなくホッとしました。
今年は長野県で大きな自然災害が頻発してます。冬の大雪、南木曽の土砂災害、御嶽山の噴火、そして今回の地震。自然が豊かで大好きな信州ですが、この1年自然の厳しさを見せつけられました。
さて、御牧原の紅葉も終わりを告げ落ち葉が目立つようになりました。畑から晴れた日には遠くに北アルプスが望めます。もう真っ白に雪化粧してます。
浅間山や八ヶ岳の赤岳も薄っすら冠雪しました。
日が短くなり夕方5時には暗くなるのでこの時期4時半には仕事を終えて帰ってきます。
夏に比べれば随分朝が遅くなり、終わりも早くなって楽になりました。
畑は来年に向け堆肥を撒いたり、トラクターで土を耕したり土作りを始めました。
今畑に残っているのはネギ、ハクサイ、キャベツ、レタス、大豆、コマツナ、チンゲン菜、ホウレンソウ、春菊などです。
キャベツは一度定植した苗が全部虫に食べられ植え直した為、時期が遅くなり結球するか微妙です。最近の寒さで成長が遅くなっています。
前号でお知らせした野沢菜漬けの浅漬けを試食したところまずまずの出来です。少し固めですが美味しいです。定期的にセットに入れますので徐々に変わっていく味を楽しんでください。
沢庵用のダイコンも寒風にさらし見事に萎びてきたので今日漬けました。
今年も残り1か月あまり、まだまだやることが山積み。最後の追い込み頑張ります。
2014年11月24日
Vol.13
みまきはら通信
去年の今頃はもっと寒かった気がします。今年の寒さが気にならないのは佐久で1年を過ごし、寒さに対する耐性ができたのでしょうか。
早朝ランニングをしていると農業用のため池から湯気が上がっています。気温が氷点下になっても水温が高い為ですね。でも更に寒くなると池の水も凍ってしまいます。
大豆の収穫が始まりました。実の付はなかなか良さそうです。豊作なのは嬉しいのですがなにしろ全て手作業。特に脱穀は手間が掛かって大変。早く終わらせないと実がはじけて落ちてしまいます。収穫が終われば大豆の販売を開始します。ぜひ自家製味噌に挑戦してみてください。
いよいよ冬場に向けた漬物作りの季節。
まず手始めに信州と言えば野沢菜を漬けました。生育にバラつきがあって思ったほど採れませんでしたが、年末にはセットに入れらると思います。
これから沢庵と白菜も漬ける予定です。
早朝に畑に出ると霜が降りて一面が真っ白。この霜に当たって葉物は甘みのある美味しい野菜ができます。
夏に悩まされた草もこの頃ではすっかり影を潜めて草取り地獄からは解放されました。
虫もほとんど見なくなったのですが、この寒さの中でもキャベツだけは青虫が盛んに活動しています。週に2回は手で青虫取り、根気のいる作業です。
露地栽培でいつまで葉物が作れるか、初めての経験でドキドキしながら野菜の生育を見守っています。
2014年11月11日
Vol.12
みまきはら通信
御牧原でも紅葉が始まりました。集落が色づき秋の深まりを知らせてくれます。
ストーブとコタツが朝晩欠かせない季節になりました。と言っても本格的に寒くなるのはまだまだこれから。この程度で寒いと言っていては冬を越せません。
先日初霜が降りました。昨日まで元気でまだしばらく収穫できると思ってたピーマンとナスが一晩で枯れてしまいました。泣きながら最後の収穫。3か月に渡って頑張ってくれたピーマンとナスに感謝です。
大豆の葉が一気に枯れてきてもう少しで収穫できそうです。でもその前に今年仕込んだ味噌が完成したのでセットに入れます。上田の地大豆「麹いらず」で作った味噌。麹が無くても美味しいという所から付いた名前。甘みがあって美味しく出来上がりました。
来年に向けてタマネギの定植を始めました。去年畑に初めて植えたのがタマネギ、あれから1年経ったのかと1人で感慨に浸っていました。
10月に入ってから少し余裕が出てきたのですがそれも束の間、来年に向け畑の土作りをしなければなりません。1年間発酵させたモミガラ堆肥を畑に撒いたり、もらってきた稲わらで堆肥作りしたりと肉体労働が待っています。でもこの土作りが美味しい野菜を作る上で最も大切な作業。長年放棄されていた畑は痩せていて今年は思うように野菜が育ちませんでした。時間は掛かりますが、微生物が沢山棲む豊かな土壌にしていきます。
2014年10月27日
Vol.11
みまきはら通信
御嶽山の噴火、2週連続の大型台風と自然災害がまた猛威を振るった10月。
御牧原も近くに浅間山が聳えていて他人事ではありません。一応噴火口が群馬県側に向いていて風向きも反対に噴煙が流れると言われています。でも自然が相手、何が起きるかわかりません。
こうした自然災害に心を痛めている間にも、ここ御牧原も徐々に木の葉が色づき、秋が深まって来ました。
台風を前に近隣では田んぼの稲刈り、リンゴの収穫が家族総出で大急ぎで行われてました。田んぼにはハゼ掛けにされた稲が秋空に映えています。ハゼ掛けとは、刈り取った稲を束ねて棒に掛けて天日干しにすることを言います。
畑はサツマイモの収穫は終わり、思ったより沢山採れてホッとしています。
ダイコンが収穫の時期に入り、野菜セットに入れ始めました。抜いてみると先端が角ばったり、股割れしたり変な形をしていました。土が固くて土中に伸びていった先端が変形したようです。
もうすぐ鍋の季節、ハクサイや下仁田ネギも順調に育っていますが、セットに入るのはもう少し先になりそうです。
春まきでうまく育たなかったホウレンソウ、夏まきも上手く発芽せず、今は3度目の正直で畑を変えてキュウリやトマトの後に種を播いています。今度こそ育ちますように!
2014年10月13日
Vol.10
みまきはら通信
家の周りの田んぼの稲穂が銀色に色づき、稲刈りが始まりました。御牧原は稲作が盛んで粘土質を活かした美味しいお米が採れます。田んぼが借りられれば稲作もしてみたいと思っています。
朝と昼の気温差が20度近くあるので着る服の温度調節が大変です。朝夕は1時間くらいで10度位上がったり、下がったり。野菜はこの気温差で美味しくなりますが、人間には厳しい気候です。
9月に入ってからは雨が少なく、畑は乾燥し、播いた種がなかなか芽が出ず生育が遅れています。20Lのタンク2個に水を汲んでジョウロで撒いてますが、焼け石に水。これ以上降らなければ300Lのタンクにポンプで水を汲ん散水するつもりです。
先日待ちきれずにサツマイモの様子を見るために少し掘ってみたら立派なイモができていました。初霜が降りる前に収穫しなければならないのでそろそろ収穫時期です。
秋冬用のハクサイ、ダイコンは珍しく順調に生育してます。夏に畑に透明のビニールシートを張って太陽熱処理したおかげで虫の被害にも合わず楽しみ。
また、すでに来年に向かってネギ、タマネギの育苗が始まっています。去年は苗を購入しましたが、今年は種から育てています。今年はタマネギの収穫が予定より大幅に少なかったので来年は豊作を目指します。
2014年9月29 日
Vol.9
みまきはら通信
朝外に出たらブルッと身震い、温度計を見るとなんと10度でした。ところがお昼には26度、冬と夏が一日の間に同居しています。
9月に入ってからも曇りや雨の日が続きました。この3連休でやっと晴天が戻って来てホッとしています。
この3連休は地元の諏訪大明神の秋祭りでした。お祭りといってもお神輿や屋台が出るわけでもなく、ただ旗を立てて敷地内にある小屋で子供たちがお菓子をもらいに来るのを飲みながら待つという長閑なお祭りです。
近くのソバ畑では白い花が咲き秋が来た事を知らせます。とってもきれいですよ。
畑ではピーマンが相変わらず元気に実をつけてくれています。秋になって菜っ葉類も育ってきました。ただ防虫ネットをしても小さな虫が網目をくぐって入って葉に穴を開けてしまいます。見かけが悪くて申し訳ありません。
晩秋に収穫し冬まで貯蔵するキャベツ、ハクサイ、ダイコンの定植も終わり、無事の生育を祈るばかりです。
そんな中で前回話した1本づつ茎にアルミホイルを巻いたキャベツはほぼ全滅です。アルミを巻いてない上部を食べられしまいました。残っていた苗を植えて予定より数は減りますが何とか収穫まで頑張って欲しいものです。
信州と言えば野沢菜。今年は自家製の野沢菜漬けを作ります。どれくらい作ればいいのか分からず多めに育てています。年末にはセットに入れられると思いますのでお楽しみに。
2014年9月15 日
Vol.8
みまきはら通信
朝起きると肌寒い日が続いています。1か月前には4時半に畑に出ていましたが、最近は5時半に出るようになりました。一日ごとに日が短くなっていくのがわかります。
相変わらず曇りや雨の日が多く、野菜の成長に影響が出ないか心配です。今のところ特に大きな影響は出ていませんがこれから注意深く見ていきます。
おかげさまで夏野菜は元気に育ってくれました。キュウリとズッキーニは収穫を始めて2か月を過ぎましたが、終わりそうになりながらも頑張って実をつけてくれています。トマトは最近の雨で裂果が多くなり、半分くらいは捨てています。でもこれは露地で作るにあたって予想していたので想定内です。ピーマン、ナスは相変わらず元気に実をつけてくれています。
7月から収穫を始めたジャガイモはほぼ8割くらいまで終わりました。約2反歩弱(2000平方メートル)に種イモ150キロを植えたので結構な量があります。しかもすべて手掘りで収穫しているのでなかなか捗りません。
カボチャの収穫は終わりました。あまり実が付かず、少ししか採れませんでした。もうしばらく熟成させてからセットに入れたいと思います。
サツマイモと大豆は元気に育っています。サツマイモは9月末に収穫予定です。大豆は味噌用です。今年収穫した分は来年味噌として出します。
相変わらず葉物は虫にやられて苦戦しています。最近もブロッコリーの苗を100株、虫に茎を食べられて全滅しました。キャベツもやられそうになったので1本づつ茎にアルミホイルを巻きました。これで無事育てばいいのですが。
2014年9月1 日
Vol.7
みまきはら通信
御牧原ではお盆が過ぎると夏は終わり、一気に秋に向かいます。今年は曇りや雨の日が多くあまり夏らしい日が少なかったようです。全国的にも台風や豪雨が大きな災害をもたらし、毎日のように被害状況が伝えられました。
野菜の生育にも大きな影響を与え、夏野菜が高騰しています。みまきはらファームの野菜は、おかげさまであまり大きな影響もなくすくすくと育っています。
今はピーマン、ナス、トマトが最盛期です。露地で育てたトマトはちゃんと育つか心配したのですが、日に当たって鮮やかに色づきました。
夏野菜の収穫と並行して秋野菜の種まき、植付けも始まっています。切れ間なく収穫していくのは思ったより難しく、病気や虫にやられて育たなかったりして毎日ヒヤヒヤしています。
今は無農薬で育てることの難しさを痛感しています。でもひとつひとつの経験を次へ活かして美味しい野菜を作っていきたいと思います。
2014年8月18 日
Vol.6
みまきはら通信
週末になると県外ナンバーの車が増えました。信州のさわやかな気候の中で夏を楽しんでいるんですね。
日中は1時間も続けて畑に出ていると熱中症にかかりそうな暑さです。でも、農作業で早起きをしていると一日一日と日が短くなっていくのを感じ、夜には虫が鳴いているのを聞くと秋が近づいていることがわかります。お盆を過ぎると一気に涼しくなり、短い夏は終わりを告げるそうです。
とは言いながら畑の草はまだまだ勢いよく伸びています。刈っても刈ってもなかなか追いつきません。脇を通る道路から他人が見たら荒れた畑だなと思われそうで恥ずかしい。
毎朝4時半に畑に出て夏野菜の収穫をしています。今は夏野菜の最盛期で収穫に2時間くらいかかっています。あと1カ月くらい収穫できるといいのですが。
秋に収穫するサツマイモ、カボチャ、大豆が元気よく育ち、葉をいっぱいに広げています。
ジャガイモの収穫を始めましたがなかな思うように進みません。機械で掘り起こせば簡単なのですが、フォークで掘り起こして手でかき出していては時間がかかります。
2014年8月4日
Vol.5
みまきはら通信
梅雨明けと同時に連日30度を大きく超える日々が続いています。標高800メートルの御牧原では朝晩は涼しく過ごしやすいのですが、日中は日差しが強く肌に刺すような痛みを感じます。でも、日陰に入って風が吹くと一気に汗がひいて気持ちいいです。
夜は近くの小川でホタルが飛び回り、空には満点の星が輝いています。
近くの池ではウシガエルが一日中ひっきりなしに鳴き、慣れぬ人はうるさくて眠れないと言います。
キュウリは収穫開始から1か月が経過しピークは過ぎましたが、まだまだ元気に育っています。代わりにズッキーニが沢山採れ始めています。ピーマン、ナス、トマトの収穫が始まり、毎日を忙しく過ごしています。
一方、予定していたトウモロコシ、インゲン、ニガウリ、コマツナなどがうまく育たず採れても少量になりそうです。8月のセット入れて賑わせたかったのですが残念です。
夏野菜の収穫と並行して秋野菜の準備が始まりました。採り終った畑をトラクターで耕して畝をたてダイコン、ニンジンの種を播きました。キャベツ、レタス、ブロッコリーはポットに種を播いて育苗を始めました。これからまだまだたくさん種を播いていきます。
最後にこれからジャガイモの収穫が本格化します。御牧原で採れるジャガイモは白いも(白土馬鈴薯)と呼ばれ、ホクホクとした栗のような食感で県外からも買いに来られるほど人気があります。
2014年7月
Vol.4
みまきはら通信
例年より梅雨明けが遅れ、カラッと晴れた夏空が恋しい毎日です。
一雨ごとに草丈は野菜より早く伸びていってアッという間に畑が雑草におおわれてしまいます。
毎日集落のどこかで刈り払い機で草刈りをする姿を見かけます。この辺りでは刈り払い機は一家に一台必需品となっています。
昼間は30度を超え、標高が高いため日差しが強く肌を出しているとヒリヒリ痛みます。ところが夜になると冷え込み、窓を閉め切って寝ないと寒くて風邪をひきそうです。
昨日やっと扇風機を引っ張りだしました。でも、ほとんど使うことはないと思います。
畑では夏野菜が順調に収穫が始まり、今はキュウリ、ズッキーニが最盛期を迎えていて収穫だけで一人だと1時間近くかかっています。毎朝5時には畑に出て収穫しています。これからピーマン、ナス、トマトの収穫が始まるとたぶん優に2時間はかかり、それが毎日続きます。
収穫と同時に秋野菜の種まきも始まりました。収穫の終わった畑を耕して次の野菜を植える準備をしなければならないのですが、天気に左右され、時間に追われ思うように進んでいません。
でも、 ・。もうすぐ梅雨明け!
暑さに負けずに頑張ります!
2014年7月
Vol.3
みまきはら通信
最近佐久地方にも大雨・雷注意報が毎日のように出ています。浅間山や八ヶ岳もたまにしか見ることが出来ません。梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
周りの田んぼは5月に植えた稲が元気に育ち濃い緑になり、近くの小川にはホタルが飛び始めました。
自然は夏を迎える準備が着々と進んでいます。
みまきはらファームも夏野菜が順調に育っています。
キュウリ、ズッキーニは収穫が始まり、なす・ピーマンは花が咲き始め、トマトも実がついてあと2週間ほどで収穫が始まります。
また標高の高さを活かしてレタスやキャベツが収穫できるのもここ御牧原の特徴です。キャベツはアオムシに食べられてあきらめていましたが、無事結球して出荷始めました。
フェイスブックでお知らせしましたが、昨年10月に植えたタマネギを収穫しました。残念ながら予定していた3割にも満たない量しか採れませんでしたが、とても甘くて美味しいタマネギです。ミニタマネギをよく煮てコンソメスープで食べたら、柔らくてほんのりした甘みが口の中に広がりました。
御牧原特産の白いも(ジャガイモ)は7月下旬に収穫を予定しています。関西の高級料亭でしか食べられないという幻のジャガイモです。粘土質の土に押し付けられ皮が白くなったことから白いもと名付けられました。
梅雨が明け、真夏がやってくると食欲も衰えてきます。みまきはらファームの夏野菜を食べて元気に夏を楽しんでください。
2014年7月
みまきはらファーム
稲垣 淳
Vol.2
みまきはら通信
梅雨入りしてたった1日で例年の6月1か月分の雨が降ったり、今年も異常気象が発生しています。今夏はエルニーニョ現象で冷夏とも言われていて、夏の作物に被害が出ないか心配です。
ここ御牧原周辺は年間日照時間が長い土地です。言い換えれば雨が少なく日照り続きで野菜たちには厳しい環境と言えます。そのおかげで根が地中深くまで水分を求めてしっかり張ります。
ようやく梅雨に入り何とか雨が何日か降って一息ついています。
また標高800mの高原の気候の為、早朝は屋外では10度を切って肌寒いくらいですが、日の出と共に気温がグングン上がりお昼には30度近くまで上がります。1日の中に春夏秋があるみたいです。
そんな中で夏野菜が順調に育っています。成長の早いキュウリ、ズッキーニ、トマトはそろそろ収穫が近づいてきました。
春には一面茶色だった畑が今では野菜たちで緑に覆われ1年前に原野だったのがウソのようです。
日に日に成長する野菜を見るのが楽しみで、毎日畑に行くのが待ち遠しいです。でも、虫たちに食べられたり、植えた苗が枯れたりしたのを見ると辛いです。特に収穫直前でやられたりするとショックで半日落ち込みます。落ち込んでもせいぜい半日です(^^;
これから夏本番!
みまきはらファームは全力で夏を駆け抜けます!
2014年6月
みまきはらファーム
稲垣 淳
Vol.1
みまきはら通信
はじめまして。みまきはらファームの稲垣です。
この度はみまきはらファームの野菜セットをご注文いただき誠にありがとうございます。
今年就農したばかりの新米農家です。野菜を育てること、販売すること何事も初めてづくしで、無我夢中の日々を過ごしています。
2月には大雪が降り、ご近所のお年寄りも生まれて初めてという積雪1メートルに驚かされました。除雪車が来るまでの2日間家に閉じ込められていました。
御牧原という自然豊かな里山で、自然になるべく負担を掛けないように野菜を育てています。
手間暇かけても美味しくて安心な野菜をお届けすることを一番に考えています。
畑の土は強粘土質と呼ばれ、雨が降ると土がぬかるみ足が抜けなくなったり、クワに土が塊となって貼り付いたりと一筋縄でいかない土壌です。
でも、この土で育った野菜は粘土質に負けないように根をしっかり張り、懸命に生きようとします。
育てるのは大変だけど、収穫した野菜は寒暖差の大きい気候とこの土壌という厳しい環境に耐え抜き美味しい野菜に育ちます。
特にジャガイモは白土ばれいしょ(白いも)と呼ばれ、関西では高級食材として人気があります。
美味しいと喜んで頂ける野菜を精魂込めて作っていきます。
みなさんのご感想やご要望をお待ちしてますのでお気軽にお知らせください。
2014年6月
みまきはらファーム
稲垣 淳